続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

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初入院-2

夫が帰った後採血と内診を受けたら時計は夜の11時を回っていた。
私が通された病室はショートステイ用の6人部屋だった。
空いていたベッドに案内され、
寝巻きと歯ブラシ、石鹸、櫛、タオル類を渡された。
もう寝るしかないのだと思いベッドに入った。
うとうとしはじめた12時半に医師がやって来て
血液検査の説明をしてくれた。
やはりヘモグロビンの数値は低いままなので
輸血でその数値を上げたいと言う。
輸血後数値が上がれば自宅に帰れるようになると。
輸血には不安があったがそれが一番早い方法だそうで承諾した。
2ユニット(たぶん400ミリリットル)を輸血し
その後血液検査をして数値が上がっていればいいそうだ。
内診の結果出血の原因になるものは見つからなかったので
早めに超音波によるスキャンも必要なので予約を入れておくとも言われた。
輸血にかかる時間は8時間、それから6時間経たないと
血液検査ができないそうでそれから私の頭の中で
時間の計算が始まった。
すぐに輸血が始まれば翌日の夕方には家に帰れるかと。

輸血が始まったのは夜中の2時。
私の計算はずれ込む。
左手の甲から輸血を受け、右腕には血圧測定器と心拍計をつけられた。
これでは鼻の頭をかくくらいしか動けない。
そこに看護婦さんが来て紅茶はいかがと聞かれたが
この状態でどうやって飲むのだと思いながらいらないと断った。
うとうとっとすると血圧器が15分ごとに血圧を測るので起こされてしまう。
結局朝まで寝ることはできなかった。

Image0227.jpg

朝8時温かい飲み物、紅茶が運ばれてきた。
患者それぞれ好みがあるので砂糖ミルクを個別に聞いて作ってくれる。
それから朝食。
朝食はコーンフレーク類のシリアル、トースト、ポーリッジ(押麦のおかゆ)から選ぶ。

病室には携帯電話禁止の張り紙があったが
電話をかけている人、メールをしている人がいたので
私も夫に電話をかけた。
何があったかを説明し、血液検査の結果次第で
今日帰れるかもう一泊するかまだわからないと言った。
面会時間が3時なのでとりあえずもう一泊するのに
必要なものを持ってきてもらうことにした。

輸血が終わったのはお昼前。
12時40分に超音波でのスキャンを受けるので
それまでにたくさんの水を飲むように言われた。
1,5リトル飲んだらお腹がタポタポ。
トイレに行ってはいけないのだが
待っている間に行きたくなってくるがひたすら我慢。
時間になるとポーターと呼ばれる男性がやってきた。
ポーターは患者を車椅子で病室から検査する場まで
送り迎えをしてくれる人達だ。

超音波スキャンでとても愛想の良い技師のスリランカ人男性が
あったあったと見せてくれたのが子宮内のこぶらしき物が数個。
Fibroidsと言われたが医学英語がわからない。
説明を聞くと子宮筋腫らしかった。
妹も生前子宮筋腫が見つかって子宮を摘出した。
筋腫から出血していてそれが貧血の原因だったのだ。
子宮筋腫と考えれば全ての症状に納得がいく。
技師は一番の治療法は子宮を取っちゃうことだねと言った。

病室に戻るともう昼食が終わっていた。
暖かい食事は下げられてしまったのでサンドイッチしかない。
またもやツナサンドイッチ。

夫に電話し貧血の原因がFiboids in wombだったと言うとすぐにわかってくれた。
生死にかかわるものではないが手術を
受けなければならないかも知れないと言った。

病院にいるもののなかなか医師に会えない。
超音波の結果の説明もまだ受けていないうちに面会時間が来た。
夫が持ってきてくれた辞書で調べるとやはり子宮筋腫だった。
癌とか生死にかかわるものでなくて良かったと夫と2人で安堵した。
夫はあの医者のおかげで自分の膝の治療が遅れる原因になったが
今回の件では彼に感謝しなきゃいけないねと言った。
3時からの面会時間は4時半で終わる。
夜の面会時間は6時半から8時まで。
夫は自宅に戻ってまた来るのは大変だから
病院で時間をつぶして夜の面会時間までいることにした。

それから夕食。
前日の昼からまともなものを食べていなかったので
温かい夕食が運ばれてきたときは不味そうな物でも
気にならなく、一気に平らげてしまった。
メニューは魚類、肉類、ベジタリアン用とあり、
私のはビーフオニオンパイとマッシュポット、茹でにんじん。
それにココナッツケーキの温カスタードかけとデザートも。
見た目は食欲がわかないような物なのだが
とにかくお腹がすいていたので美味しく食べることができた。

夜の面会前に看護婦さんが血液検査の結果へログロビンは8.5で
家に帰ってもかまわない数値となったが医師が忙しくて
つかまらないと言われた。
面会時間のおわり頃夫が看護婦さんに
妻は今日も帰れないのかと聞くとそうなりますねと言われた。
わずかな期待も裏切られ夫は寂しく一人家路へ。

前夜ほとんど寝られなかったのでこの日は朝8時までぐっすり寝た。
夫が私はどこでも寝られるからうらやましいと言っていた。

3日目のお昼前にようやく医師からの説明を受ける。
コンサルタントと呼ばれる産婦人科の一番トップの女性医師が
もう一人の女性医師とやってきた。
私の子宮に筋腫が見つかったこと。
しかし小さいものが数個なので摘出手術は必要なし。
薬服用で治療をしていくと説明してくれた。
子宮摘出を覚悟していたので良かったと言うと
そんな大きなものではないので心配は要らないといわれた。
薬は3種類。
常時服用になる鉄分補給の薬。
生理時の出血を抑える薬。
女性ホルモンをコントロールして生理が来る周期を長くし
子宮を休ませる薬。

3時前に退院の手続きをする看護婦さんがやってきた。
これからの治療法や退院の説明を受けて書類にサインすると
晴れて自由の身になれた。
3時の面会時間に夫がやって来てそのまま帰宅することができた。
ジョットコースタに乗ったような3日間だった。

考えてみると私はラッキーだった。
クリニックの医師の機転によって貧血で倒れたり
最悪の場合は心臓が止まってしまうような危険を逃れた。
ここ数年の不調の原因を見つけてもらおうと思っていたら
あっという間に治療開始までこぎつけてしまった。

生まれてはじめての入院。
それもイギリスで。
でもこんな突然でわけのわからない経験はもういいな。

そういえば生まれて初めて救急車に乗ったのも
食あたりを起こしたタイだったな・・・

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「紅茶はいかが?」で吹き出しました。
でも大事がなくてよかった。
私も子宮筋腫をかかえてますが、あんまり貧血はありません。でもいつもおなかがいたいです。
閉経とともになくなるらしいので、時間との闘いだと思っていますが、kemmiさんの場合、貧血はこわいので気をつけてくださいね。
とりあえずは、お疲れさまでした....かな?

2012.09.30 23:05 TSU #- URL[EDIT]
TSUさま

紅茶はイギリスだなと思いました。
TSUさんも子宮筋腫をかかえていらっしゃるんですね。
よくある病気ですね。
でもお腹が痛いのも辛いでしょう。
私も閉経すれば貧血の問題はなくなるそうです。

気が疲れました。
ご心配かけました。ありがとうございます。

2012.10.01 04:30 kemmi #- URL[EDIT]

はじめまして。コメントさせていただくのは初めてですがいつもブログを楽しませていただいています。

大変でしたが、命にかかわる病気じゃなくて本当に良かったですね。私はイギリス在住でこちらで手術した経験がありますが、朝一で病院に入ってスタンバイして、結局手術室に入ったのは夕方の5時で、それまで朝7時から飲まず食わずで腹減りまくりでした。術後に看護師さんから、紅茶とビスケットを貰って完食。ビスケットおかわりしてしまいました(笑)。

でもご主人が優しい方で良かったですね。これから治療頑張って下さい。早く元気になりますように。

2012.10.01 08:52 yuki #- URL[EDIT]
yukiさま

はじめまして。
コメントありがとうございます。
イギリスで手術されたんですね。大変でしたね。
私の病室にも手術のため朝来られて人が
5時頃まで何も食べさせてもらえずに待たされていました。
イギリスはどこでも紅茶ですね。

夫はすごく優しくしてくれています。
いつまでもつかな。

病気のほうは原因もわかり治療も開始したのでほっとしています。
ご心配ありがとうございます。
またいらしてくださいね。

2012.10.02 05:41 kemmi #- URL[EDIT]

kemmiさん、こんばんは。

本当に命に関わる病気ではなくて良かった!
そして、原因が分かって良かったですね。
原因が分からないのが一番精神的に辛いですものね。
確かに入院って気疲れします。
しかも、kemmiさんは初めての入院がイギリスなら尚更でしょう。
でも、素敵な旦那さまの心の支えがあるから、
きっと大丈夫!!
これから病気が改善されるのを祈っています。

2012.10.02 20:23 ENEMI #- URL[EDIT]
ENEMI さま

コメントありがとうございます。
まさかイギリスで入院するとは思ってもいませんでした。
何がなんだかわからない3日間だったのでさすがに気疲れしましたが
原因がわかり治療も始まって本当によかったと思っています。
妹が原因を見つけ出すまで時間がかかり大変だったのを見ていたので。
ご心配かけました。
大丈夫ですので。
ありがとうございます。

2012.10.02 21:31 kemmi #- URL[EDIT]

一気に事が済んで良かったですね。
一大事にならずに済んでよかったです。

この入院記事を読んで、私だったら一人で大丈夫だろうか?とすごく不安になりました。

もし子宮を摘出となったら、この国を信頼できるのだろうか?とか
歯医者と同じで何でもかんでも取ってしまうんじゃないか?よ疑っただろうし・・・

輸血の血液も大丈夫か心配だろうし・・・

私、この国にまったく馴染めてません。

2012.10.03 00:02 ニコ #- URL[EDIT]
ニコさま

ご心配おかけしました。
一大事にならず本当によかったです。
もし摘出手術が必要なら日本に帰って受けようとも思っていました。
日本の生命保険に入っているし。
とてもイギリスの病院は信用できないので。
輸血も欧米人の血を日本人の私の入れて大丈夫なのか心配でそれはたずねました。
救急で診てくれたお医者さんがとてもいい人で
わかりやすく説明してくれて
輸血が今の危険な状態から救える一番の方法だと言われたので納得しました。
イギリス人同士の血でもリスクはあると言われましたが・・・

携帯電話を使うのをうるさく制限されなかったので
夫と連絡が取れて心強かったです。

いずれにしても突然こんなことが起こったら
日本でもイギリスでも不安になりますよね。

2012.10.03 01:34 kemmi #- URL[EDIT]

Kemmiさま、大変でしたね。
それにしても、なんというめぐり合わせなんでしょう。ご主人の膝を誤診した医師が、今度は同一人物とはとても思えない迅速な対応。

検査も退院もストレスだったでしょうが、これまでの不調の原因が解明でき、更に手術も必要ないとのこと。いろいろな意味でホッとされたのではないでしょうか。

もう仕事に復帰されているでしょうが、くれぐれもご自愛下さいね。これからどんどん寒くなってきますし、風邪が大流行中のようなのでどうぞお気をつけて!

2012.10.03 06:41 おゆり #mQop/nM. URL[EDIT]
おゆりさま

ご心配かけました。
本当に今回は嫌な奴だと思っていた医師に助けられました。
わけのわからない世界に放り込まれましたが
原因も治療方法もわかって心配した手術もなくほっとしています。
月曜日から仕事復帰していたのですが
昨日GPに会ったらもう働いているのとびっくりされました。
Sick noteまで出されてそんなに深刻なの?と
心配になってしまいました。
風邪は気をつけないといけないですね。
おゆりさまも気をつけてくださいね。
ありがとうございました。

2012.10.04 05:05 kemmi #- URL[EDIT]

kemmiさま。
初めての入院、大変でしたね。
でも、不調の原因がわかり、治療が始まったのは何より。
安心しました。
みかんさんも11月、膝の手術で入院するそうです。

2012.10.04 08:23 katomi #rfCw.nVo URL[EDIT]
katomiさま

ご心配かけました。
なんだか嵐のような数日でしたが
原因もわかりほっとしています。
来週にはまた血液検査を受けてヘモグロビンの数値を見ていきます。

みかんさんの手術は聞いていました。
11月はすぐですね。

2012.10.04 18:32 kemmi #- URL[EDIT]
気をつけて下さい。

こんにちは kemmiさん

先ほどブログを読んでびっくりです。

私も4年前に自宅の階段が上れない、20メートルしか走れないで
もしかして心臓が悪いのでは?と病院に行ったら、ヘモグロビンが通常の半分しかありませんでした。
原因はやはり子宮筋腫で、歳も歳なので生理がなくなるのも時間の問題なので
毎月の注射で3年間凌いできました。
なくなったら半年で通常の数値に戻り走れます!

自分で身体の不調を更年期障害なのかなって勝手に解釈してたのが
いけなかったと反省しました(笑)
頭と乳ガンを立て続けにやってしまった私が言うのもなんですが(笑)
異国にいらっしゃるからこそ、検査は受けられるときにマメに受けて下さいね。

引き続きイギリスのお話を楽しみにしてます。

2012.10.08 16:02 山羊 #J7S1TTU6 URL[EDIT]
山羊さま

ご心配かけました。
山羊さんも子宮筋腫だったのですね。
私も2年位前から職場の階段を登るのが辛くなってきて
疲れやすくもなってきて年かなと思っていたのですが
症状を言われてみれば思い当たることばかりでした。

母が更年期に入る頃はどうだったと聞いていて
症状が同じようだったので遺伝だと思っていたのですが
母もきっと子宮筋腫をかかえていたと確信しています。

私は薬服用でいけそうです。
注射は痛そうですね。
自分の身体を過信せずにおかしいと思ったら
診てもらわないといけないですね。
肝に命じます。

2012.10.09 05:47 kemmi #- URL[EDIT]
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2012.10.09 22:02 # [EDIT]

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