続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

里帰り > 里帰り2012-歯科

里帰り2012-歯科

毎年実家の近くにある歯科にお世話になっている。
今年はさらにお世話になってしまった。
話は去年の里帰りに戻るのだが
いつもの歯科にお世話になった時
先生が左下奥歯のブリッジの下の歯に
虫歯があることを見つけた。
毎年通える期間が限られていることを言っているので
先生は時間的に治療は無理なので
住んでいるところで治療してもらうようにと言われた。
去年の7月にイギリスの歯科に連絡を入れたが
まだ登録をしてもらっていなかったので
1ヶ月以上待たされた。
しかしその歯科で私が日本で治療を受けたと言ったら
それが原因で治療を拒否されてしまった。
その後他の歯科を探して登録のし直し
待たされること6ヶ月。
その間に虫歯が痛み出し右下奥歯の
かぶせ物も取れてしまう。
ようやく受けた治療は左奥歯二本の抜歯。
それしか治療法がないと言われた。
その代用になる入れ歯の話もなし。
右奥歯のかぶせ物は作らず詰めただけ。
この詰め物は2回も取れた。
2回目の詰め物が取れたのは里帰りする
2週間ほど前だった。
イギリスの歯科に連絡を取るか迷ったが
今年は3週間の里帰りなので
まずは里帰り中にどれだけ治療してもらえるかに
賭けることにした。

日本の歯科にはイギリスから予約を入れておいた。
まず助手の方が歯のチェックをしてくれた時に
歯を抜いたままにしてある左奥歯を見て
入れ歯はなさらないのですかと不思議がっていた。
そして先生の診察。
去年までのレントゲンを見ながら
私の口の中を見た先生が悲痛な声を上げた。

先生「あの奥歯抜いちゃったんですか?」

私は今までイギリスに住んでいることを言っていなかったが
事情を説明した。
治療を受けるのに6ヶ月以上も待たされ
その間に痛み出したこと。
イギリスの先生に抜く以外に方法がないと言われたこと。
その間に右下のかぶせ物も取れてしまい
詰めてくれたがそれも2回も取れてしまったこと。

先生が最初に言ってくれたのは
「かわいそうにこれじゃちゃんと食べられないでしょう」だった。
私がいつまで歯科に通えるかと言うと
その日のうちに必要な治療の計画を立ててくれた。
入れ歯も作り、かぶせ物が必要な歯の根元に
根幹治療が必要なそうで治療は
帰国ぎりぎりまでになりそうだった。
私は毎日でも来ますと言って治療を始めてもらった。
治療はほぼ毎日1時間位していただき
それは帰国前日まで続いた。

先生は通うたびにあの歯を抜いちゃったんだと
ショックを受けていた。
そして私の変わり果てた口の中を見て
このままイギリスに帰すわけにはいかなと
思ってくれたのだろう。
その何日か後に先生が説明してくれたのは
抜いてしまった左下奥歯二本のうち一本は
確かに虫歯であったが
治療すれば抜く必要はなかった。
歯の根さえ残っていれば銀歯を入れるなどできて
入れ歯は必要なかったと。
先生にしたら根さえ残っていれば
何とかできたのにと残念でしかったなかったようだ。

治療の期間半ばくらいでどうやら
目途がついたようで先生がほっとしていた。
新しいかぶせ物も入れ歯も急がせて
注文してくれたようだった。
先生も受付の奥様も助手の方々も
本当に一生懸命やっていただいてありがたかった。
去年の11月にかぶせ物が取れてから
まともに噛み砕くことができなくなっていたので
入れ歯とかぶせ物が入ってちゃんと
両奥歯で物を噛めるようになった時は
嬉しかった。
皆さんが一丸となって私が上手く食べられるようにと
手を尽くしてくださった。

治療最後の日には皆さんにお礼を言った。
先生がまだ気になる歯はありますが
来年治療しましょうと言ってくださった。
この日イギリスからのお土産を手渡した。
チョコレートと紅茶。
奥さんに歯には悪いと思うのですがと言うと
いえ、喜んでいただきますと言っていただいた。

本当にありがとうございました。
いま食べられる幸せを噛み締めています。

追記
最初の治療の日に先生が私の口の中に見つけたものは
抜歯した歯の破片だった。
自分でも歯茎の表面に固いものがあるとは思ったのだが
まさか破片が残っていたとは。
抜歯の4週間後に抜歯あとのチェックをしてもらっている。
日本の先生がピンセットで取って見せてくれた。
同じ歯科医として先生のほうが驚いていたかもしれない。

スポンサーサイト

わ〜〜〜〜ん(涙)!!!!
もう、なんつうか.....言葉もありません。
ご実家の方の歯医者さんがいい歯医者さんで本当によかったです。
私がもし、ドラエモンだったら、まちがいなくkemmiさんにどこでもドアを差し上げます。
夫婦そろってイギリスから治療に通えるように。
そしてお酒をごいっしょできますように。

2012.07.23 19:20 TSU #eYj5zAx6 URL[EDIT]
TSUさま

この歯医者さまはとってもいい方なんです。
本当に今回は歯を抜いた痕を見るたびにため息をつかれていました。
歯医者さんの何とかしてやりたいという気持ちが
ひしひしと伝わってきました。
どこでもドア、欲しいです。

2012.07.24 04:57 kemmi #- URL[EDIT]

私も着い数カ月前に初めてイギリスで歯の治療をしました。ここに暮らし始めて約5年ですが、Kemmiさん同様、出来れば日本で治療したかったのです。しかし詰め物が取れてしまったので仕方なく。

私の歯科医師は幸い良い人なのです…が、やはり治療に関しては驚きました。新たな詰物をしてもらったのですが、詰め物の高さというかかみ合わせがそれまでとは全く異なり、とにかく上手く物を噛めない。それを旦那にいうと、「だって治療したばかりなんだから当たり前じゃない?徐々に慣れていくから大丈夫」と。日本では治療後に何度もかみ合わせをチェックし、微調整をして違和感なくしてくれるというと、「日本は本当にすごいね」と驚いていました。

その詰め物に慣れてきた頃に気がついたこと。詰め物に金属が混ざっているのですが、稀にスプーンなどの食器が当たるとしみるのです。アルミニウムをうっかりかんでしまった時のような(そんな機会なかなか無いでしょうけど)。

イギリス暮らしの長い知り合いスウェーデン人も、「イギリスの歯科医の技術って、スウェーデンの30年前なのよ?一体この国どうなってんのよ!?」とお怒り。不満に思うのは日本人だけではないんですね。

Kemmiさんの今回の日記を見て、次回の帰国時にちゃんと日本の歯医者に行こうと心に決めました。

2012.07.24 05:09 おゆり #mQop/nM. URL[EDIT]
おゆりさま

私たちからすると詰め物の高さに自分から慣れなければいけないなんて信じられないですね。
イギリスの技術は30年前と言うのは容易に信じられますね。
もしおゆりさんの時間が日本で多少あるなら
絶対日本での歯の治療をお勧めします。
私のように抜かれることなどないように。

2012.07.25 05:10 kemmi #- URL[EDIT]
技術の差?

イギリスでの医療状態・・・なんか人ごとに思えなくて、
怒りが込み上げてきました。(^^;)不満を伝えても
のれんに腕押し?なのでしょうか。チェック機構の応対も
雑を通り越して、悪意すら感じてしまいます。
旦那さまと日本へ移住ができたらいいのに...と。
イギリスでオリンピックがもうすぐ開催されますが
このイギリスでかぁ〜となにか心底楽しめない気持です。
でも前向きに進むことが大切ですね。がんば!です。(^^)

2012.07.25 13:26 北の旅烏 #- URL[EDIT]
北の旅烏さま

イギリスの歯科技術はスウェーデンの30年前だそうで
容易に信じられます。
会社の同僚のアレンは年に2回の歯の検査を受けに行っていますが
抜けた歯はそのままで結構スカスカな歯をしています。
何のための検査なのか首を傾げたくなります。

日本の医療も色々と問題点があると思いますが
やはりいいと実感します。

2012.07.26 07:28 kemmi #- URL[EDIT]

ないわ~。最後の最後までありえない事実ばかりで
愕然としてしまいました・・・

日本人ってこう言う「何とかしてあげたい」精神強いですよね。
なぜイギリス人って自分の事しか考えてないの!?
「仕事」としてしか考えてないですよね。

でも奥歯の件は残念でしたが無事に何とか治療が済んで良かったですね。
歯って本当に大事。食べる喜びですね~。

2012.08.10 00:35 ニコ #- URL[EDIT]
ニコさま

日本を離れてみて当たり前だと思っていたことが
当たり前ではないことを実感しています。
たまに日本に帰ると全てが至れり尽くせりと思います。
9月にイギリスの歯科での定期健診があります。
この歯の状態では診療拒否をされるかも・・・
夫はもう行く必要はないからキャンセルすると言っています。

2012.08.10 20:55 kemmi #- URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する