続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

哀悼 > 父との別れ

父との別れ

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イギリスに戻り仕事にもすぐに復帰した。
気がついたらあっという間に10日も過ぎていた。

父の死は突然だった。
急性心不全。
妹と同じだった。
9月に日本へ戻ったときに医師からは
父の心臓はかなり弱っているので楽観視はできない。
何が起きてもおかしくない状況だと言われていたので
10月に別れて来たときはこれが父との最後かもしれないとも思った。

父の葬儀はごくわずかな親族と私の友人だけの小規模なものだった。
前回父が危篤状態になった時に従弟が彼の父が亡くなったときに
葬儀を取り仕切ってくれた従姉とそのご主人に私の父の葬儀の相談をしてくれていた。
10月に帰る時にもしものことがあったらと私もお願いをしていた。
従姉とご主人は快く引き受けてくださった。
従弟が私に父の訃報を知らせてくれた後すぐに従姉たちと
葬儀を取り仕切ってくれた。
私は通夜に間に合うように日本に駆けつけた。
何もかも全て従姉弟達がやってくれて私はただ父のそばにいられた。

母は認知症のせいなのか9月頃から父はもう亡くなったものと思っていた。
母を葬儀に参列させるのは体力的に無理であったし、
父のことで更に混乱するので母には知らせず私たちだけで葬儀を済ませた。
私は亡き妹の真珠のネックレスをし、母の数珠を持って葬儀に参列した。
生きている間に父のそばにいられなかったが父の顔は眠っているようで
何の苦しみも無く逝けたのだとそれだけが救いに思えた。

全ては4月から始まっていた気がする。
父には妹がいるが気難しい旦那さんと結婚し
なかなか自由に出歩けず父ともなかなか会えずにいた。
その旦那さんが去年の1月に亡くなった。
その後父の妹である叔母がずっと気になっていた父と母を探し当ててくれて
私が里帰りした5月前に両親を見舞ってくれていた。
私も叔母とは数十年ぶりに再会だった。
9月に父危篤の知らせを受けたときに私が生きている父に会えなくても
叔母には会ってもらいたいと連絡をした。
叔母はその後12月の半ばまで何度か父を見舞ってくれた。
叔母と再会した時の父はそれは嬉しそうだった。
父が亡くなった連絡を受けすぐに叔母にも連絡した。
12月に見舞ったときは元気だったのにと言葉を失っていた。

私が日本に着くまでの間に叔母は母方の従姉弟たちと連絡を取り合い
両家で協力し合って父の葬儀を挙げてくれた。
父の亡骸と対面した後すぐに会ったのが叔母だった。
叔母の顔を見た途端涙がこみ上げて二人抱き合って泣いた。

母が長年疎遠にしていた身内の絆は切れていなかった。
春から父が旅立つその日に向けて緩やかに何かが動き出していたとしか思えない。
私の家族を思いやってくださる方々が集まってくださり
心温まる葬儀で父を送ってもらえた。
ただただありがたかった。

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親族の絆...ここに深い愛が感じられて・・・。
kemmiさん、よかったですね。遠く離れた海外に住まわれて
いても、絆のつながりはより強固になっていったのでしょう。
身近の方たちで執り行われるのが一番だと、そう旅烏も感じ
ます。和やかに静かに時が過ぎていきますから・・・。

2016.03.15 06:42 北の旅烏 #- URL[EDIT]

「縁」っていうものは、細くても太くても必ず切れずに繋がっているものなんですね...……。
うん、旅烏さんのおっしゃるように、和やかに静かに時が過ぎていきます。

2016.03.15 16:36 TSU #- URL[EDIT]
北の旅烏さま

とうに無いと思っていた絆ですが
従姉弟達が切らずにいてくれたのがありがたいです。
そしていい葬儀でした。

2016.03.16 21:36 kemmi #- URL[EDIT]
TSUさま

縁てすごいですね。
私と友達を繋いでくれている縁。
親戚との縁。
何十年も離れていても繋がっていました。

2016.03.16 21:39 kemmi #- URL[EDIT]

お帰りなさい。
家族の絆ほど深くて大切なものはない、とkemmiさんのブログからよくよく学びました。
私も英国で家族とは離れた日々を送っているので、時々いわれもない不安におそわれることがあります。
その一方で、「なんとかなるよ、心配してもしかたない」とも思うようにしています。
「縁」を信じていたいです。

2016.03.22 07:51 ぷうまま #- URL[EDIT]
ぷうままさま

ただいまです。
四人家族が二人になってしまいました。
でも親戚や友達がいてくれたことを改めて実感しました。
一人ではとても難しいですが誰かが手を差し伸べてくれると知りました。
何かが起きるときはその前から何かが始まっているのだなと
その後で知りました。
その時が来たら自分ひとりではなく助けられながら何とかしていくのだと思います。
縁を信じていてくださいね。

2016.03.23 05:45 kemmi #- URL[EDIT]

久しぶりにブログを拝見し、お父様のことを知りました。
今さらではありますが、お父様のご冥福を祈ります。
kemmiさんも、さぞお疲れだったと思います。無理をなさいませんようにね。

2016.03.29 23:11 あっけまま #- URL[EDIT]
あっけままさま

ありがとうございます。
気がつくともう3ヶ月近くい経ってしまいました。
疲れはもう取れたと思います。
いつまでも悲しんでいられませんね。

2016.03.31 00:37 kemmi #- URL[EDIT]

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