続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

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色々とあります

お葬式のアレジンメント騒動の翌日の話。
中年の男性が20ポンドの花束を買いに来た。
優しそうな感じの方で今日妻が帰ってくるのでと話してくれた。
それから1時間後くらいにまたこの男性が他の20ポンドの他の花束を買いに来た。
ちょっと驚いた顔をした私に
「今日は妻の誕生日だったんです。もっとお花が欲しいわと言われて」と
事情を説明してくれた。
カード決済をしている間に後ろで花屋の電話が鳴っていて
接客中は電話を取らないのだが気になって集中してなかった私。
どうもありがとうと立ち去る男性。
電話に出てふとレジを見るとお客さんのクレジットカードが
カードリーダーに残ったままで決済もされていなかった。
慌ててカードを手に外へ走った。
うちのスーパーの駐車場はかなり広く扇状になっていて
その中から一人のお客さんを探すのは容易なことではない。
駐車場を見回すと幸いなことに花束を抱えて車に向かう男性を発見。
車に乗り込む前に何とか彼の元にたどり着けた。

男性にクレジットカードを見せるとあっという顔になり
実は決済もまだなんですと言うと恐縮していた。
再び店に戻る道すがらこの男性が
「実は妻は癌で来週の金曜日から抗癌治療が始まるのです」と言った。
そのことで頭がいっぱいでなんだか他のことが手に付かなくて
カードを取り忘れて帰ったこともここ2回ほどあってと続けた。

店に戻り決済を済ませた。
男性は君のおかげでトラブルを回避できたと感謝してくれた。
奥様の治療が上手くいくといいですねと言うと
男性はほんとにありがとうと言ってレジ越しに
頬にキスをしてくれた。

男性の後姿を見送りながら人生色々とあるのだなと思った。
たかが花屋、されど花屋。
様々な人生模様が垣間見れる場所。

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kemmiさんのお話、ほんとにショートムービーのようです。
そして、現実の方がテレビや映画よりずっとドラマチックだと思ったりもします。

2014.05.02 23:48 TSU #- URL[EDIT]

ほんの一瞬でその人の痛みに気づいて寄り添える、そんな感性がkemmiさんにはあるのだと思います。
気がつけなくて、通り過ぎていく人もいっぱいいると思います。

2014.05.03 01:57 katomi #- URL[EDIT]
TSUさま

人にはそれぞれ色々とあるなと思わされます。
特にお花屋さんになってからいろんなお客様と出会いますね。
本当に現実のほうがドラマチックですね。

2014.05.03 04:07 kemmi #- URL[EDIT]
katomiさま

そんな感性があるのでしょうか?
ただボケーッとしてるだけなのですが(笑)
いろんな事情を抱えた人達がそのお話しの
おすそ分けをしてくれているのか。
そのまま通り過ぎていく人もいっぱいいますね。

2014.05.03 04:12 kemmi #- URL[EDIT]

こんにちは。

接客業をしていると、本当に色々な方々との出会いがありますよね。私も接客業時代に痛感しました。
ほんの一時の触れ合いかもしれませんが、人生色々なんだなーと感じる事が沢山!
人間の人生は1人1人が主役のドラマなのだと思います。kemmiさんのドラマの中に、これからも沢山の方々との触れ合い場面が出て来るのでしょうね。

2014.05.05 01:24 kusu #- URL[EDIT]
kusuさま

今までの出会いは心温まるものだったり
悲しさが伝わってくるものだったりと
お客さまそれぞれに色々でした。
これからもそんなふれあいがあるのでしょうね。
接客業だから味わえるものですよね。

2014.05.05 05:25 kemmi #- URL[EDIT]

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