続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

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先週のお客さま

先週のある日お花屋さんにいらした二人の女性のお話。

一人目は中年の女性がバラの花束を買いにいらした。
会計をしていると女性が話し始めた。
「母がよくこのお花屋さんに来ていて
あなたと話したりお花を選んでもらったりしたことを
とても楽しそうに話していたんですよ」と言われた。
何人か顔見知りのお客様が顔を見せなくなり
気にかかる方々はいた。
「実は1002日に亡くなりました」と娘さんは続けた。
言葉を失ってしまった。
お名前を伺うとアリスとおっしゃったがすぐには思い当たらない。
お母さまを亡くされたこの女性に何と言葉をかけたらいいか・・・
「もう87歳でしたから」とおっしゃった。
花を抱えて帰られる後姿はやはり寂しそうだった。
あの日からずっとアリスさんの事が気にかかっている。
もしかしたら5月のクリスマスプレゼントのこの方ではないかと思ってる。

同じ日にいらした年配の女性。
この女性は見覚えがあり鉢物を見ながらお話しをしていた。
「よく娘と一緒にここに来てお花や植物を見ていたわ。
今月でその娘が亡くなってちょうど12ヶ月なのよ」とおっしゃった。
お幾つだったのかをたずねると60歳だったそうだ。
昔から身体が弱い子だったのと笑顔で話されていた。
この方は覚えているのだか娘さんの顔が思い浮かばない。
そこにお孫さんらしき女性がいらした。
お孫さんによくここで植物を見ていたわと話していた。

お二人を見送ってからこの日は不思議な日だと思った。
お母さまを亡くされた娘さんと娘さんを亡くされたお母さま。
日本語でもこのような時かける言葉に困ってしまう。
それを英語でと思うと言葉が思い当たらない。

お花屋さんで接客していると本当にいろんな方に出合い
その方々の人生の出来事に触れる事があるのだなと感慨深い。

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kemmiさんのお花屋さんの話を読んでいると、いろんな人がそれぞれにそれぞれのドラマを生きているんだなあという気がします。そして、みんなすてきだなあ...と、心から思います。

2013.11.02 23:17 TSU #- URL[EDIT]
TSUさま

私もドラマを感じます。
そして私もその片隅に出演させてもらっている感じです。

2013.11.03 05:57 kemmi #- URL[EDIT]

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