続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

2017年05月09日 の記事一覧

ベッキー

もう15年近く昔の話になる。
イギリスに配偶者として戻ってきて一ヵ月後には職を得た。
写真現像からクリーニングの受付などのお店だった。
そこにいつもはスペインに住んでいるがお母さまを訪ねて
年に何回かイギリスに戻ってくるというお客様が来た。
名前はベッキー。
とても話があって彼女はイギリスにいる間に何回かお店を訪ねてくれた。
まだ友達と呼べる人もいなかったので嬉しい存在となった。
何ヶ月か経ったある日ベッキーがまたお店に来てくれた。
色々と話しているうちに私の経歴になり
ベッキーが私にはもっといい仕事があるはずだと言い出した。
市役所に行ってみない。会わせたい人がいると。
気が合う人ではあったが深くは知らない人である。
ちょっと躊躇してしまい、ちょっと考えさせてと答えた。
ベッキーは考えてみてと彼女の電話番号をくれた。

夫に言うと猛反対された。
自分はイギリス人だからイギリス人の事はよくわかる。
誰もただで人のために骨を折ってくれる人はいないと断言した。
どうしてもと言うなら止めないけれどと言われたが
反対を押し切ってまでベッキーを信じるほど彼女のことを知らない。
結局断りの電話を入れた。
ベッキーはわかったわと言ってその後も何度かお店に顔を出した。

そのうちにお店自体が閉店となり私も職を失ってしまったので
彼女とはその後会う機会もなくなってしまった。

それでもいまだに考えることがある。
人を紹介したいといってくれたのはただ純粋の好意だったのか、
それとも裏に何か隠されてたのか。
もし前者であれば申し訳ない気がする。

もうベッキーの真意を確かめることができないが
なんとなく釈然としないまま私の心に引っかかっている思い出。

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