続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

2013年11月 の記事一覧

冷蔵庫に

昨日冷蔵庫を開けるとコップが入っていた。
手に取るとしっかり冷やされている。
そういえばその小一時間ほど前に夫が冷蔵庫を開けていた。
夫に何で冷蔵庫にコップが入っているの?と聞くと知らないと言う。
さっき飲み物を飲んでいたけれどその時に入れたんじゃないと言うと
夫はえ? 知らない。いや覚えていないと続けた。
以前我が家で椅子の上のひざ掛けが誰かが置いたように
床に置かれる不思議なことがあったが
今回は不思議なことではなく犯人は夫のようだ。
もしかしてボケが始まったか・・・

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塗り絵

母は子供の頃絵を描くのが好きだった。
学校で何度が貼り出されたこともあったそうだ。
私が小学校一年生の夏休みの宿題で絵があったのを
母がほとんどやってしまったのを覚えている。
一年生にしてはあまりにも上手な貼り絵に
私は先生にばれるのではないかとひやひやした思い出がある。

妹が亡くなった後何か母のできる事はと思い
好きだった絵と考えて「大人の塗り絵」と色鉛筆を贈った。
一時期母は夢中になってこの塗り絵をやっていた。
その後母はやはり妹を亡くして頑張りすぎ精神的に
バランスを崩してしまった。
1年半の入院生活を経て復活してきた母。

その後父と二人で元の生活に戻っていったが
今度は父が少しずつ認知症の症状が出てきた。
デイケアーに週一度通っていた母だったが
デイケアーに行ってもまた塗り絵をやろうという気にはならなかった。

父の症状が進み母一人では世話ができなくなってきた。
この1月に父には老人健康施設に入所してもらった。
父を施設に預け母がほっとしたのもつかの間で
今度は母が大腿骨骨折とあわただしい2013年。

骨折から見事に復活した母はとても元気だ。
娘の私が感心するくらいだ。
80年間の母の人生で初めての一人暮らし。
精神的にも落ち着いてきたのかまた好きだった塗り絵を
デイケアーで始めたそうだ。
花の塗り絵の本がもう終わるそうで今度は鳥の塗り絵に入る。
クリスマスプレゼントにと今36色の色鉛筆と
新しい塗り絵の本を探している。
母は6年生の時に犬の絵を描いてコンクールに出されたそうだ。
動物がいいなと言うので探しているがなかなか動物の絵が無い。
見つけたのがピーターラビットの塗り絵で
イギリスにも関係があるので母がいいといえばそれを贈りたい。

母が退院してから驚かされるのは母の好奇心。
私が今年始めたポリマー粘土を見て母もやってみたいそうで
来年の里帰りに教えて欲しいと頼まれた。
嬉しい驚きである。
母がやりたいという事は何でも手伝いたい。

母と50年以上親子をやっているがいつも驚かされる。
いい意味で期待を裏切られる。
そして本当に強い人だと思う。
もし私の身に母に起こったようなことが起こったら
私はそこから復活できるほどの強さがあるだろうか。
80歳で新しいことに挑戦しようという好奇心を
もっていられるだろうかと自問してしまう。

なかなか難しいポリマクレイ

今年からポリマクレイに挑戦しているがなかなか難しい。
ビーズは手元にあるビーズの色合わせを考えて作るが
ポリマクレイは絵を描くように色を作っていかなくてはならない。
色合わせもビーズとは異なってくる。

先々週1週間お休みを取って久しぶりにポリマクレイに挑戦。
ペンダントヘッドとイヤリングにと思ってやってみたが
なかなか上手くはいかない。

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翌日再び挑戦。
少しはましになったか。

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でもまだまだ。
回数を重ねながら覚えることも沢山ありそう。
実は素敵だなと思っているこの方eva thissenの作品。
これはもう芸術。

シクラメン

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赤いシクラメンを買った。
5年ほど前にミニシクラメンをもらって
普通のシクラメンも欲しいなと思っていたら
お花屋さんで半額だったので赤を選んだ。
写真の右側のミニシクラメンは切れ間無しに
花をつけていたのでずっと水を遣っていた。
でもだんだん茎に力がなくなってきて
だらんとするようになった。
今年は初めて休眠させてみた。
6月から9月半ばくらいまで水を遣らず球根を休ませた。
そのおかげで今月から咲き出した花はとても元気だ。

赤い着物

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母にも着物の色にまつわる話があった。
母の嫁入り衣装は母親が決めたそうだ。
しかし呉服屋さんで祖母が決める着物は青っぽいものとか
あまりきれいな色が無かった。
母は赤を使った着物が欲しかった。

ある日祖母が呉服屋さんへ行かず母一人で行く日があった。
その時母は気に入った赤い着物があったので
それを嫁入り衣装の中に加えてもらうことにした。
一枚だけでも自分の気に入った着物を決められて満足していた。
しかし後日呉服屋さんから帰ってきた祖母から
あの赤い着物は引き取ってもらったからと言われたそうだ。
母は小さい頃から大人しい性格だったし、時代もあったので
祖母に口答えする事は無かった。
結局揃えてもらった着物の中には母の気に入ったものは無かった。

今でもこの話は何度も聞かされる。
私の黒い服の話とは違うが
母は今でもその赤い着物が欲しかったのだろう。

椅子を探して

先週買い物に行く途中一人でチャリティーショップに寄った。
一人掛けの椅子がいくつかあったので夫に見せるのに
写真を撮っていいかお店の人に尋ねた。
するとおじさんがえ?僕の写真撮りたいの?と冗談を言った。
私もその冗談にのって写真撮りますよとシャッターを切った。

残念ながら新しくした携帯のせいで
どう回転させてもこの方向になってしまう。
でもせっかくポーズをとってくれたので載せよう。

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おじさん、まさかブログに載っているとは思っていないだろう。

苦手な黒

小さい頃母にお前は黒は似合わないと言われた。
それがずっと頭にあって黒が苦手になってしまった。
制服などでどうしても着なければならないのは仕方ないが
普段着る服の中に黒はほとんど無い。

8月の里帰り中に母が箪笥から何着が服を取り出した。
小さくて着れなくなったからこれ着ないかい?と最初に見せられたのが
黒がメインで襟元に白と黒のプリントがあるブラウスだった。
黒は着ないわと私が言うとどうしてと母が聞くので
小さい頃母に黒は似あわないと言われたからと言った。
あらそんなこと言ったかいと全く記憶に無かったようだ。
結局サイズも大きかったので私の物にはならなかった。

小さな時に言われた事には結構影響される。
黒を格好良く着こなしている人を見ると憧れるが
黒は苦手な色になってしまった。

嬉しい一言

先週お花売り場で仕事をしていると年配の男性が
満面の笑顔でこんにちはと声をかけてくれた。
顔なじみのお客さんではなかった。
「この前はどうもありがとう。
あの花束を彼女がとっても喜んでくれて
本当にいい時間が持てたよ。
君がいたからぜひお礼が言いたくて」
途中で思い出した。

事情があって大量に売れ残った花束を併せて30円くらいで売った日に
声をかけて花束をひとつ買ってもらったお客さんだった。
それはよかったですと答えた。
男性の笑顔はこちらまで嬉しくなるような笑顔だった。

最近仕事でストレスがたまっている。
社員が定年や事情があって退社と
去年からかなりの人が去っていった。
不景気でその後の人員補充はほとんど無し。
私はお花売り場とレジの仕事を掛け持ちさせられている。
自分の仕事ができないことが一番のストレスだ。
精神的に余裕もなくなっていると思う。
そんな時お客さんの一言が本当に嬉しい。
この前作ってもらった花束をプレゼントした人が
とっても喜んでくれたのよと声をかけてくれるお客さん。
雑な気持ちになって仕事をしている私を呼び戻してくれる。

人生最悪の日

社員食堂に行くとトリーザがいた。
帰りの時間が合うときは彼女を途中まで送ってあげることがるので
何時に終わるのと声をかけた。
とても小さな声で5時と答えた。
何か様子がおかしいのでどうかしたのとたずねると
「今日は人生で最悪の日」と言った。
大丈夫?と聞くと大丈夫じゃないと。
何があったのと根掘り葉掘り聞くのも嫌なので
そのままそっとしておいた。
きっと仕事で嫌なことがあったのだろう。

その日家に帰ってからトリーザの言葉が頭に残っていた。
トリーザが心配というより彼女の言葉が印象的だった。
私は今までに人生で最悪の日とか時とか思ったことがあっただろうか。
50年以上生きてきてそんな風に思ったことがあっただろうか。
辛かったこと、悔しかったこと、悲しかったことはあったと思う。
でも最悪だと思ったことは無い。
私にとって人生で最悪という言葉は大きすぎる。

アフリカンヘリックスブレスレット

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アフリカンヘリックスステッチで編んだブレスレット。
この編み方は編むというより絡めていく感じだ。
絡めたあとはかなり強く糸を引き締めないと緩んでしまう。
最初はネックレスを作る予定が結構ビーズの数がいて
足りないようなのでブレスレットに変更。
チェリーレッドのオーロラ加工がいい色だと思う。

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不思議な事

昨日の事。
パソコンに向かっていると夫が私の後ろを通り
長いすの前を通り抜け玄関の戸を開け雨脚を見ていた。
私はパソコンに向かったままでただ夫の気配を感じているだけだった。
戸が閉まって振り返って夫が「アレッ?」と言うのが聞こえた。
振り返ると長いすの端に畳んで置いてある綿毛布とフリースのひざ掛けが床に落ちている。
それがずり落ちたというより誰かがひょいと持ち上げて
そのまま床の上に置いたような形なのだ。
ひざ掛けの上にちゃんと綿毛布が重なっていてずり落ちた感じは無い。
夫がその前を通ったときはちゃんと椅子の端にあって
1分足らずで夫が振り返ったときはもう床にあった。
夫は私が床に置いたのかと思ったそうだが
私はパソコンに向かったままだった。

長いすの端には寒くなったら使えるようにと綿毛布、フリースブランケットが
いつも畳んで置いてある。
ずり落ちたのならすぐ椅子の足元にあるはずなのに
足元からは30センチ近くも離れていた。
夫は私がいたずらをしたと疑っていたが
そうでないとわかるとお互いに顔を見合わせて
「Haunted」と言った。
Hauntedとは幽霊のよく出るとういう意味だ。
イギリスにはHaunted Houseが沢山ある。

夫は私の妹の名前を言って
あの娘がいたずらしたんだと茶化した。

あれからことあるごとに夫と私は綿毛布に視線が行く。
この家に引っ越してから7年も経つのに・・・
これからもまた何か起こるかな?

リサイクル Gift Box

最近ビーズアクセサリーを送る機会が増えた。
そのまま送るわけにはいかないので箱が必要になる。
いつも使っているビーズのオンラインショップで買う事もできるのだが
サイズは限られているし黒い箱が多い。
箱を手作りできるのを知ってやってみたくなった。
何個が作ってみたが折り目をつけるのが結構大変だった。
するとスコアリングボードと言う箱やカードを作るのに
簡単に折り目が付けられる物を発見。
eBayで安い物を見つけた。

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イギリスは何かとカードを贈りあう習慣がある。
このカードは紙質も厚みもいいので再利用。
カードの使えるところを使い2枚同じ大きさを取る。

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ボードの縁のストッパーに紙を合わせて溝をなぞると
端から2センチのところに折り目がつけられる。

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上蓋になる方はストッパーから1ミリほど離して折り目をつける。

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4つのコーナーに切込みを入れる。

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四隅に両面テープをつける。

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箱を開け易いように一穴パンチで半穴を開ける。

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出来上がり。

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一気に3箱も作った。

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これでクリスマスカードもリサイクルできそう。

最後のひとつ

昨日は朝夫に夕飯はローストチキンにしようかと話していた。
昨日は日曜出勤で休憩時間を使って買い物した。
材料を揃え最後に鶏肉売り場へ行くと
なんと丸ごとの鶏がひとつも残っていない。
まさか売り切れなんて・・・
売り場から夫にどうしようと電話する。
夫も私の頭も夕食はローストキチンになってしまったので
容易に変えられない。
日曜日イギリスのスーパーの営業時間は10時から4時までが多い。
私も4時に終わるので他のスーパーも終わっている。
夫がそうだCoopなら9時まで開いていると言うので
仕事が終わったらまっすぐに家に帰り夫を横に乗せて
近所で一番大きそうなCoopへ行った。
一目散にチキンを探すとあった。
それもたったひとつ。
私と夫は喜びを噛み締めて家路についた。
夕食は予定通りローストチキン。
美味しかった。
ごちそうさま。

ブレスレット、大人の黒

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大人の黒でブレスレット。
レースのようなイメージで。

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留め具もビーズで作ったので金属アレルギーでも大丈夫。

先週のお客さま

先週のある日お花屋さんにいらした二人の女性のお話。

一人目は中年の女性がバラの花束を買いにいらした。
会計をしていると女性が話し始めた。
「母がよくこのお花屋さんに来ていて
あなたと話したりお花を選んでもらったりしたことを
とても楽しそうに話していたんですよ」と言われた。
何人か顔見知りのお客様が顔を見せなくなり
気にかかる方々はいた。
「実は1002日に亡くなりました」と娘さんは続けた。
言葉を失ってしまった。
お名前を伺うとアリスとおっしゃったがすぐには思い当たらない。
お母さまを亡くされたこの女性に何と言葉をかけたらいいか・・・
「もう87歳でしたから」とおっしゃった。
花を抱えて帰られる後姿はやはり寂しそうだった。
あの日からずっとアリスさんの事が気にかかっている。
もしかしたら5月のクリスマスプレゼントのこの方ではないかと思ってる。

同じ日にいらした年配の女性。
この女性は見覚えがあり鉢物を見ながらお話しをしていた。
「よく娘と一緒にここに来てお花や植物を見ていたわ。
今月でその娘が亡くなってちょうど12ヶ月なのよ」とおっしゃった。
お幾つだったのかをたずねると60歳だったそうだ。
昔から身体が弱い子だったのと笑顔で話されていた。
この方は覚えているのだか娘さんの顔が思い浮かばない。
そこにお孫さんらしき女性がいらした。
お孫さんによくここで植物を見ていたわと話していた。

お二人を見送ってからこの日は不思議な日だと思った。
お母さまを亡くされた娘さんと娘さんを亡くされたお母さま。
日本語でもこのような時かける言葉に困ってしまう。
それを英語でと思うと言葉が思い当たらない。

お花屋さんで接客していると本当にいろんな方に出合い
その方々の人生の出来事に触れる事があるのだなと感慨深い。

母からの注文

母とは週に2回ほど電話で話している。
持病はあるものの私がイギリスに戻ってからの母は元気だ。
電話は1時間は当たり前、気がつくと2時間近く話し込んでいる。
電話の声は本当に元気でほっとする。
近くのお店や美容院へ歩いて行っていると聞いてハラハラするが
母が転ばないように注意を払っていると言うので
無理に止めるわけにはいかない。
まあ止めても聞く母ではないが。

そんな母からビーズの注文。
母用のブレスレット。
里帰りのときに私がしていたブレスレットに似たような物。

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裏のおばさんへのお礼のプレゼント。
好きな色とデザインを聞いてもらって作った。

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おしゃれにまで気が回ると言う事は母が精神的にも落ち着いている証拠だと思う。
少しでもこんな日々が長く続いてくれるといいな。