続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

仕事関係

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母親の年

最近はなかなかお花屋さんに常駐できないので
花束を作る機会が減ってきているが
昨日は珍しく4つの花束を作った。

一つ目は白い花が好きな奥様に白の薔薇とユリの花束。
次は老紳士が2人の女性にお礼したいとオレンジと黄色系の花束を二つ。

最後の一つは10代後半くらいの男の子。
お母さんへの誕生日の花束だと言う。
私のすぐそばで花束を作る過程を見ていた。
彼はちょっと緊張した感じだったので
「お母さんのお誕生日の花ね。お母さんは何歳になるの?」と聞いた。
途端にふっと硬い表情が崩れて笑顔になり
「知らない」と言った。
「知らないの?まあ誕生日を覚えていることのほうが大切ね」と笑った。

花束にはミニカードを付けるサービスもついていて
どのカードがいいか尋ねるとメッセージも私に書いてほしいという。
結局そのカードの他に本当のバースデーカードも代筆した。

To Mum,
Have a great day!
I love you.
Joseph

ジョセフがふっと見せたとてもいい笑顔。
昨日は一日彼の笑顔に癒された日だった。

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真っ赤な車

仕事中店内のタッパーウエアの陳列棚を通りかかったら
老婦人に声をかけられた。
大きなタッパーを手にしながら蓋が閉められないので
どのタッパーが閉められるか見てほしいと頼まれた。
大きいタッパーは私でも蓋を閉めるのに手間取る。
まして高齢の方には無理そうだったので
1ポンド高くなるがちょっと閉めやすいタッパーを勧めてみた。
その場で開け閉めできるか練習してもらった。
結局それに決めたようだった。

その数日後ガーデンセンターで働いていると
その老婦人がやって来た。
私の顔を覚えていたようで笑顔で近づいてきた。
教会の催しでお花の苗がいるとメモを持っていた。
そのメモを見ながら苗を探し箱詰めした。
買い物カートには他にも買い物したものが入っていた。
かなりのお年のようで歩くのも結構時間がかかっていたので
車ですかとお聞きするとそうだと言うので
車まで買い物を運んであげることにした。

この車よと言われて止まったところには
型は古いが真っ赤な車があった。
素敵な赤ですねと言うと老婦人は嬉しそうに微笑んで
これは1985年に買ってそれからずっと乗っているのとおっしゃった。
なんと32年も運転されているのだ。
大事に乗れば30年以上も乗れるのかと驚いた。

昨日もこの老婦人にお会いした。
今日も車ですかと尋ねるとそうなのとおっしゃっていた。
ただかなりお年なので運転は大丈夫なのかなと
少し心配にはなった。

驚いたこと

イギリスに戻り翌日職場へ勤務表を調べに行った。
以前ボスだったデイブが私の顔を見ると
同僚のサムがレジ部門に移るよと教えてくれた。
サムとはお花屋さんが始まった頃からだから
5年くらい一緒に働いている。
去年の暮れに骨折して5ヶ月振りに仕事に復帰した。
でもなんとなく新しいボスのダニーと上手くいっていない感じがし
私が日本から帰った時にまだ同じ部署にいるか不確かな思いがあった。
だからレジに移ると聞いてそれほど驚きはしなかった。
買い物を終えて帰る途中サムがお花屋さんで花束を作っていた。
「サム」と声をかけた。
「レジに移るんだって?」と聞くとうんと答えた。
そうしたかったわけじゃないんだけどねと言ったので
やっぱりダニーと何かあったのだなと思った。
サムは子声で「あまり誰にも話していないんだけど妊娠したの。」
びっくりした。
誰かと付き合ってるとかプライベートなことを聞いていなかったので驚いた。
おめでとうと言うとありがとうと笑った。

昨日仕事で一緒になったナオミがサム妊娠してんだってねと話題を振ってきたので
誰かと付き合ってたのと聞くとナオミはサムは特に付き合っている人はいないよと言う。
更にナオミがサムにお父さんは誰かわかってるのと聞いたらうんと言っていたと教えてくれた。
サムのフェイスブックでは妊娠を公表していて友達からのお祝いの言葉が届いているそうだ。
シングルマザーになる事は珍しいことではない。
また付き合っているわけではないが子供ができることも良くある話で
生むことを選ぶ女性もかなり多い。
そういう成り行きで子供を生む決心をする。
日本人の私にはちょっとした驚きだ。

以前夫も知っている日本人の知り合いのお嬢さんがお子さんを生んだ。
その話を夫にしていたら夫がそのお嬢さんは結婚しているの?と訊いた。
私の感覚だとお子さんが生まれるのは結婚をしている人たちの話だと思うのだが
夫の周りや私の周りでは結婚をして子供がいるカップルは少ない。  
シングルで子供がいる人が多いので夫の質問もおかしくはない。

サムが1週間の休暇を終えて今日仕事場で会った。
スキャンはどうだったと聞くと大丈夫だったよ。
予定日はクリスマスあたりと嬉しそうに言っていた。
サムがハッピーならばそれでいいのだろうと思った。

人違い

昨日ガーデンセンターに来たフレンドリーなおじさん。
藤の苗はあるかと尋ねられ探していると
「この前あんたに怒鳴られたよね。」と言う。
私がお客さんに怒鳴る?
そもそも普段でも声を荒げることのない私。
私の頭の中はクエッションマークでいっぱい。

でもすぐにこのお客さんが勘違いしているのがわかった。
「それは私じゃないです。アリソンと言う中華系のスタッフと
私を間違っていませんか」と尋ねると
「え、他にもアジア系のスタッフがいるの?」
私の顔をよく見てどうやら違いがわかったようだ。

アジア系の社員は私を含め3人。
内一人は男性。
お客さんの中には私とアリソンを同一人物だと思っている人が多い。
アリソンはまだ30代後半。
ショートヘアーだけど私のような白髪はない。
それでも私達の見分けがつかない人が多いようだ。

アリソンとは仲が良く好きだけど
一つ困った事はアリソンは相手が誰だろうと
思ったことをズケズケ言うところ。
今までも結構彼女の口が災いしている。
数年前他の部署のスタッフにアリソンが下品な言葉を使い
それを私と勘違いした人が私のボスに苦情を言ってきた。
私のボスはKemmiがそんなことを言うわけがないと
相手の言葉を鵜呑みにせず色々と調べたら
それは私ではなくアリソンだった事が判明。

まだまだ私達を同じだと思っている人がいると再確認。
アリソンよ、くれぐれも私をトラブルに巻き込まないでね。

スーが復帰

去年の12月初めに自転車で転んで大腿骨を骨折した同僚のスー。
何度かお見舞いに行っていたがここ2ヶ月ほど連絡を取っていなかった。
もう職場には戻ってこないかもしれないとも思っていた。
そのスーが昨日突然職場に現れた。
朝食の休憩を終えて社員食堂から出てきたところで
私服のスーにばったり会った。
一瞬状況が飲み込めずにいたがすぐにスーとわかった。
久しぶりとハグして再会を喜び合った。
来週から仕事復帰することになったと教えてくれた。
今まではフルタイムだけど勤務時間を減らして
週4日勤務にして欲しいと頼むそうだ。
見舞いでスーに会ったときはまだ松葉杖を突いていたが
昨日のスーは骨折がわからないくらい普通に歩いていた。

気の許せる仲間が職場に戻ってくるのは嬉しい。

母の日終わる

イギリスの母の日は26日の日曜日だった。
今年もまたこの時期。
母の日は毎年日にちが違う。
去年は6日で私が日本から戻った2日後だった。
まだ休暇中の予定だったけどお花屋さんが大忙しで
一日早く仕事復帰した。
去年までは花束作りを3人体制でやっていたが
デイブは他の部署に変わり、サムはまだ足の骨折が癒えず
立ち仕事は無理なので私一人となってしまった。
同じ部署にいるティファニーが手伝ってくれたが
彼女はまだそれほど花束を作れない。
土日は一日中立ちっぱなしで花束作り。

今年は花束取り違い事件が発生。
一番混んでいたときは6人分の花束を作っていた。
その場で待っている人もいれば花束を注文して
それから買い物をするお客さんも多い。
忙しいピークを過ぎて一つの花束だけ引き取り手が来ない。
やっといらしたと思ったらそのお客さんの物ではないという。
どうやら他のお客さんが間違えて持っていったようだ。
急いでそのお客さんのを仕上げラッピング料は頂かなかった。
幸い引き取り手の無かった花束も他のお客さんの目に留まって売れた。

何とか今年も母の日を終えた。
その日はさすがに疲れたようで夕食後椅子に座ったまま
2時間ほど寝てしまった。
日曜日は夏時間が始まり一時間早く起きなければいけなかったので
余計眠たかったのかも。

レジの利点

職場の慢性的な人手不足で私の勤務時間の半分くらいは
レジのヘルプになる。
自分の本来の仕事もあるのでストレスの種にはなるのだが
利点もある。

レジでスキャンしてセール品だとわかること。
そうだ、これきれていたから買わなきゃと思い出させること。
興味がある商品でまだ買ったことが無く
お客さんに美味しいのかいい物が聞いたりできること。

昨日はアジア系の若いカップルがやってきて
冷凍のベジタリアン餃子を買っていた。
マンチェスターの中華街では買ったことがあるが
まさか自分の働くスーパーでも買えるとは。
これここで売ってるのと若いカップルの尋ねると
そうだよ、他にもあるよと教えてくれた。

自分でスーパーを回ると自分の知っているところしか見ない。
レジでは他の方の買い物籠の中身を見ることになる。
これが結構いい情報が満載だった。

バレンタイン2017

今年のバレンタインは終わった。
去年は帰国中でいなかった私。
今年は今まで仲間で働いていたデイブは違う部署。
サムは足骨折でまだ仕事に復帰していない。
結局私一人と新しいマネージャーのダニー。

一昨年前と比べると花束のサービスを頼む人は少なくなった。
それは私達がほとんどお花屋さんにおらず
レジの手助けをしていることが多くなったので
ラッピングサービスは終わったと思っているお客が増えたせいもある。

それでもバレンタイン前日、当日は時間帯によっては
ラッピングを待つ人だかりができた。

今回は大量のバラを花束にと希望するお客さんが二人。
それも続けていた。
最初は赤、白、黄色、ピンクのバラを一つに花束に。
とても一束にはまとめられないので3つの束を作り
それを合わせて一つにまとめた。
その直後のお客さんが真紅のバラ90本を使った花束。
これは今までで一番大きな花束だった。
色とりどりのバラも綺麗だったが
真紅のバラだけの大きな花束は凄みがあった。

翌日私の手を見てみると小さな傷だらけ
バラの棘だ。
何とかこの日を乗り越えホット一息。
次は母の日だ。

愛くるしい

昨日レジで仕事をしていると3,4歳くらいの男の子が話しかけてきた。
私はまだ前のお客さんの決済中だったので
ちょっと待ってねと男の子に声をかけた。
前のお客さんが終わり男の子にどうしたのと聞くと
なにやら満面の笑顔で話してくれるがよくわからない。
後ろで男の子のお母さんが笑いながら話してくれた。
男の子は誰かに店の中の至るとことにあるカメラ(CCTV)は
男の子がいい子にしているか見ているんだよと言われ
「僕、ずっと良い子でいたんだよ」と私に言っていたのだった。
それは偉かったね。
じゃ僕頑張ったよってカメラに向かって手を振ってみたらと言うと
すごく可愛らしい笑顔で手を振った。
お母さんのお買い物が終わってレジを去るときも
こちらがとろけてしまいそうな笑顔でバイバイと手を振ってくれた。
私と次のお客さんはその笑顔にノックアウト。
なんて可愛い子なんでしょとお客さんも私も笑顔になった。

男の子の屈託ない笑顔にこんなにも幸福感を得られるものかと
今日一日分の疲れを忘れさせる出来事だった。

点と点が繋がった

ここ2年ほど前からお店に来る初老の男性のお話。
お花屋さんでお花を買った後に
「ありがとう、〇〇〇」と私の名前を完璧に言った。
面識がなかったので驚いてしまった。
初対面で私の名前をスラスラと言える人はあまりいない。
私はこの人とどこかであったことがあるだろうか。
それからも何度か気軽に挨拶してくださった。

先日この方が私のレジに来た。
そして「ヘザーをありがとう。昨日やっと植えることができたよ」と仰った。
ここでようやくこの方が誰かわかったのだ。

もう8年位前お花売り場にいらしていたメアリーさん。
初めて接客したときにかなり多くのハンギングバスケットを買われたので
彼女の車までお運びした。
それからメアリーさんが来店のときは必ず私のところにいらしてくれて
毎週のようにお花選びをお手伝いしたり、欲しい植物があると
取り置きしていた。
いつも近くに住む息子夫婦にも同じお花を買われていた。
その頃でもう70歳は軽く越えられていた。
足がお悪く杖をついていらしたがご自分で運転して買い物にいらした。
秋になるといつもいろんな色に染められたヘザーを
30株ほど注文してくださった。
そのヘザーは毎年お墓の周りに植えるのだと仰っていた。

数年前にメアリーさんは亡くなられた。
今年お嫁さんがヘザーを注文に来られた。
私はいなかったのだが同僚が注文を受けたので
その方の名前は〇〇?と同僚に聞くと何でわかるの?とびっくりしていた。
お嫁さんの名前もメアリーさんから良く聞かされていたので覚えていた。

その初老の男性はメアリーさんの息子さんだった。
ここ数年の疑問がようやく解けた。
私は面識がなかったが彼はメアリーさんから私のことを聞いていて
知っていたのだ。
メアリーさんが亡くなってもう何年経ちましたかと尋ねると
3年だよと仰った。

ようやく点と点が繋がった感じがした。