続イギリスで始めたこと

2001年からイギリスに住んでいます。 人生何があるかわかりません。思いもしなかった異国暮らし。 日々の生活の中で思うこと、発見したこと、出来事などを書いています。

夫の七不思議

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パニック男

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今日は私のお休みで夫が楽しみにしていた釣り。
私がこの写真を撮った後に悲劇は起こった。
夫が腰かけて使うシートボックスの調節して使う四脚うち一つのねじが
馬鹿になったのか締まらない。
夫の体重を支えるのに消耗してしまったのだろう。
もう3年くらい使っていた。
シートボックスに座って釣りができないから
家からアウトドア用の折りたたみ椅子を持ってこようかと尋ねると
もう家に帰ると言う夫。
たった今一日券を払ったばかり。
事情を説明して払い戻してもらうのと聞くとそんなことはできないと言う。

夫はとにかくパニックに陥りやすい。
どうせ買い替えなければならないのは明白。
せっかく来たのだから釣りをして新しいシートボックスのことは
後で考えればいいと思うのだがもうパニックになっているので何を言っても無駄。
余計パニックになってヒステリーを起こすだけ。

帰りの車の中では言葉も出ないくらい落ち込んでいる。
もうこの世の終わりのよう。
物なんだから永遠に使えるわけじゃないよ。
また新しいのを買えばいいだけのことでしょと言っても沈んだまんま。
面倒くさい男だ。

家に戻り何が原因か調べたがわからなかった。
インターネットで新しいシートボックスを注文した。
その後ようやく安心したのか血圧が上がりすぎたのか
ただいまお昼寝中。

私にとっては大したことではないことでも
夫はすぐにパニックになる。
それはそれで置いておいてなんて無理だ。
もう他のことなど考えられない。
それしか見えない。
私が解決策をいくつか出して
それを納得できるようになったら落ち着いてくる。
困ったパニック男。

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今年初釣り

大分暖かくなってきて春が来ている。
夫は今年初の釣りに行った。

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先週の私の長期のお休みにもいける機会があったのだが
夫はその前の晩に良く眠れず体調が悪いと諦めた。
今日も良く寝れなかったと言っていたが
行ったら今晩は良く寝れるかもしれないよと
半ば強制的に送り出した。
去年くらいから夫はなんだか釣りに出かけるのにエンジンがかからない。
行ってしまえば今日は楽しかった、釣りに行ってよかったと言うのに
行動に移るまでがうだうだとうるさい。
そのくせ毎日釣り関係のサイトを覗いたり
釣りに必要なものを買ったり
釣り道具の手入れをしている。

たぶん今日も私が迎えに行くと楽しかった来てよかったと言うのだろう。
私も夫のパターンが読めてきた。

留守中の出来事

私が日本に里帰り中、毎日夫と電話で話していた。
ある日ビデオ電話が来て夫が興奮した状態で
「見て、見て」と言ってカメラを外に向けた。
窓から見えたのは家の前に道路にレッカー車。
お隣の車がレッカーされている。
「突然レッカー車がやってきてあっという間に
隣の車をレッカーしたんだ」と実況報告する夫。

数ヶ月前にお隣の車に税金を払っていないので
すぐ払うようにと大きなステッカーが張られていた。
その後お隣の奥さんは車を使っていたので税金を払ったのだと思っていたが
そうではなかったようだ。

その同じ週にまたまた事件。
反対隣のお宅にパトカーが3台。
数ヶ月前に30代前半くらいの女性が引っ越してきた。
隣に住む女性と遊びに出かけた娘が帰らない。
娘やこの女性の電話を鳴らしても全く応答がない。
事件に巻き込まれたのではないかと娘さんの父親が警察に通報。
警察がドアをノックしても何の応答もない。
結局ドアを蹴破って家の中に入ると女性と男性の娘は
ベッドで熟睡していた。

なんでKemmiのいない時にこんなことが立て続けに起こるんだと言う
夫の顔は嬉しそうだった。
普段静かな生活に起こった事件。
夫はしっかり楽しんでいた。

通りすがり

昨晩夕食後ヘリコプターの音がうるさかった。
ずい分低空で同じ場所をぐるぐる回っている感じだった。
近所には大きな公園がある。
夫曰く警察が容疑者や不審者を捜すためにヘリコプターを使うこともあると。
音が気になったので夫に警察のヘリコプターかなと訊くと
夫は早速玄関を開けて空を見た。
どうやら警察らしい。

また戻ってきた音を聞くと夫は子供のようにまた玄関を開けて空を見ていた。
私はパソコンに向かっていた。
玄関先で夫が誰かと話している。
夫「警察のヘリコプターだ」
誰か「本当?」
夫「誰か悪い奴を探しているんだろう」
誰か「へえー」

誰かが去ったあと夫に知っている人?と訊くと
ただ通りかかった人と答えた。

こんなこと日本じゃないだろうな。
それとも夫だからだからかな。

食卓の花

部屋に飾る花は切らさないようにしている。
前々回のカーネーションが途中で折れたものもあったので
短いものを小さな花瓶に挿して食卓に飾った。
その花も枯れてきたので片付けた。
すると夫が「あれ花が無くなった」と言い出した。
飾っていたときは何にも言わなかったのに・・・

なんで片付けてから言うのと訊くと
食卓に花が飾ってあるといいなと思ったので
花が無くなったら寂しくなったと言う。

花なんか飾っていても気付いていないのかと思ったら
けっこう気に入っていたようだ。
ちょうどバラを買ってきたら一本が途中で折れていたので
それを食卓に飾った。
今度はバラだと夫が喜んでいる。

花の名前もよくわからない夫。
それでも食卓の花一輪で喜んでいる。
不思議な人だ。

靴磨き

私の仕事靴は夫が磨いてくれる。
最初は夫の仕事靴を磨くついでに私のも磨いてくれた。
怪我が元で仕事ができなくなった今は
私の靴を磨いてくれる。
夫が子供の頃おじいちゃんがいつも靴を磨いていて
磨かれた靴を履くと気持ちがいいものだと言っていたそうだ。

靴を磨いてくれる夫の顔を見るといつものように
ペコちゃんの舌が出ている。

ブラブラ

夫の昔話。
夫が若かった頃、良くパブに通っていた。
近所のパブは週末になると歌手がやってきてステージに上がる。
歌手が歌い始めると客の一人と思われる老人がビールの入ったグラスを持ちながら
今にも転びそうにヨタヨタしだす。
その老人に手を貸そうとする人やびっくりする人でパブ内はざわつく。
歌手が歌を止めて何の騒ぎだと声をかけると
この老人が「このデブ下手な歌を止めろ」と野次る。
それを受けて歌手が「何だと」と口喧嘩が始まる。
これはこのパブが提供していたちょっとした寸劇だったのがすぐにわかる。

この老人はいつもこのパブにいた。
夫はこの老人が好きでパブにいつも彼が来ているか訊いた。
彼を見つけると元気かと声をかける。
彼はただ「ブラブラ」と答える。
何を聞いてもブラブラとしか答えない。
だから彼の愛称はブラブラとして知られていた
夫も彼の名前は知らない。
夫はいつもカウンターの女の子にお金を払って
「ブラブラに飲ませてやってくれ」と頼んだ。
ブラブラのお酒代を払うのは夫だけではない。
彼を慕う人達がお金を置いていくので
ブラブラはそのパブではお金を払う必要が無かった。
平日ブラブラはパブの片隅で美味しそうにおごられたお酒を飲んでいた。

ある日いつものようにステージの歌手とやり取りをした後
突然その場でノートルダムのせむし男の一場面を演じた。
見事でその場はシーンとなってブラブラの演技を観た。
拍手喝采を浴びるとブラブラは片手を胸に当てて
深々とお辞儀をした。

ブラブラは若い頃は役者だったのだろう。

臆病者

夫は10歳くらいから眼鏡をかけているせいか
目にはとても敏感だ。
目薬を点すのも嫌なのだが不器用なので私が点してやる。
最初の頃は私が目薬を入れ易いように目蓋を開いて
抑えようとすると凄く怯えて怒り出した。
とにかく眼鏡がない状態で何かが目の近くに来るのが嫌だそうだ。

以前夫が話してくれたこと。
若い時仕事中に夫の目にゴミが入ったようで
医者に診てもらいに行った。
夫は診察台に乗っていた。
看護師が医者に用意ができましたと言うと
医者は看護師に
眼球を洗浄するから眼球を取り出してと言った。
この言葉を聞いて真に受けた夫は気を失ったそうだ。
気がつくと医者があれは冗談だったのだけど
まさか気を失うとは思わなかったと謝ったそうだ。

医者が拡大鏡のような物を覗いて
やはりゴミが入っているのでそれを取り除くと言った。
鋭い針の先端のような器具を目のそばに持ってきて
目を動かさずつぶらないようにと夫に言った。
夫は針の先端のようなものが自分の目に近づいてきた途端
また気を失ったそうだ。

何とかゴミを取り除くことはできたが
治療にあたった医者はまさか大の男が2度も気絶するとはと
驚いていたそうだ。

私も若い頃眼科で眼球に刺さっていた金属の破片を取るのに
同じような治療を受けた。
針の先端のようなものが近づくとさすがに怖かったが
気絶まではしなかった。
夫はかなり臆病なのだ。

愕然

昨日夫の処方箋の写しをさがしていた。
いつも保管している所になく
ここはと思われる所を探してた。
夫が私のジャケットのポケットに入っていないかと尋ねた。
無いと言ってもしつこく訊いていた。
あの深緑のフリースだよと言う。
私は深緑のフリースなど持っていない。
私は緑はあまり好きな色ではないので
緑色の服は無い。

私は夫の顔をまじまじと見て
ここ最近私が来ているジャケットの色は?と訊くと
深緑と言う夫。
私が来ているのはダークピンク。
去年の秋日本でユニクロのライトダウンジャケットを買ってきて
ずっと着ている。
3月に日本から戻ってきてからも毎日出かけるときは
ダークピンクのジャケット。
私はびっくりした。
夫は色盲ではない。
2階からジャケットを持ってきて何色と訊くと
ちゃんとダークピンクと答えられた。

以前夫の持っている服の話をしていた時に
その服の色が全然違っていたのでおかしいなと思っていたが
毎日見ている色を勝手に違う色に思い込んでいることに驚いた。

これからは事あるごとに私の着ている物の色を聞いていこうと思った。
まだまだ謎の深い男だ。

8ヶ月ぶりの釣り

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夫はずっと好きな釣りに行けずにいた。
私が日本から戻ってもなかなか天気が良くならず
私が休みに日に限って雨だったり。
ようやく天気が良くなった日と私の休みが重なり
昨日夫は約8ヶ月ぶりに釣りに行った。

釣堀のオーナーだったデイブは去年の11月に突然亡くなった。
夫がオフィスに入っていくと孫息子マイクがいた。
デイブが亡くなってマイクはそれまでの仕事を辞め
2月からデイブの跡を継いだそうだ。
デイブが元気だった頃からマイクは仕事の合間に
デイブの手伝いをしていて夫とも顔見知りだった。
夫はデイブが亡くなった後どうなっているのかと心配していたが
マイクが引き継いだことを喜んでいた。

昨日はとっても天気が良く、沢山釣れたそうだ。
迎えに行くと嬉しそうに言っていた夫の顔半分だけ日焼けしていた。
またかっこ悪い日焼けが始まった。
今年は去年より沢山行けるといいね。